2016年1月16日土曜日

心もからだもしなやかに



私たちの背骨は、生まれた時から成長するにしたがって変化していきます

赤ちゃんの背骨は、産道の急なカーブを通過するためにとても柔軟
ママのお腹から出てきた時は「C」の形で落ち着きます
そして、頭の重みを首が支えるために、首が据わる頃には頚椎の前弯が
発達しはじめ、立ち上がって歩き始めるころには、後弯していた腰椎が
バランスをとりながらまっすぐになり
そこからゆっくり年月をかけて腰椎も前弯していくことで
背骨の「S字カーブ」ができあがります


重い頭を安定させながら、2本の足裏だけが支持基底面となる
地球上で最もアンバランスな哺乳類といわれる人間にとって
このS字カーブの背骨は、人間の恒常性を保つために必要なもの

5〜6kgもある重い頭などの上からかかる重力と
歩いたり走ったりする時の地面から突き上げる衝撃を
ゆるやかに分散してくれます

そして、「立つ」「歩く」などの日常的動作は
すべて無意識の範疇で行われていて
私たちはそれを当然のことと考えていますが
人間が重力にさからって動くことは
多大なエネルギーを消費しているのには変わりないのです
あらためて、私たちのカラダに感謝せずにはいられません







でも、近年はスマホやパソコンを長時間見続ける事で
首がストレートになるなど、このS字カーブも変化してきています
目は頭の前面についていて、背骨は身体の後側に位置しているので、
スマホを見る事に集中すればするほど、重力にしたがって頭が前に倒れていきます
スマホに集中し意識エネルギーを使うことで交感神経が優位になり、
本来の潜在的エネルギーが働きにくくなってくるのかもしれません
そうなるとオンオフの切替えがうまくできなくなるなどの悪循環で
私たちの身体は、更にエネルギーを消耗し「疲れやすい身体」へと
変化していくのも想像できますね


疲れても回復できれば、まだ大丈夫
でも、そのためには「しなやかな心とからだ」を保つことが大事です
子供の頃の私たちがそうだったように。。。




挨拶が遅れましたが、2016年もよろしくお願い申し上げます



歩みのカイロ整体院  三原